【面接する前に確認してほしい】面接で答えたほうがいいこと、答えなくていいこと

人事

どうも、ナノです。

面接の中で「答えにくそうにしているな」とか「どうやったら悪い印象を与えないような言い方にできるか考えているな」と感じる場面がよくあります。

みなさんも面接で「どう言ったらいいかな」「本当のこと言ったら印象悪くならないかな」と悩んだことありませんか?

もしくは「馬鹿正直に言わなきゃよかった…」「変に受け取られちゃったかな…」と面接が終わった後に後悔されたことありませんか?

そんなみなさんの悩みについて、答えたほうがいいこと、答え方、そもそも答える必要がないことを面接官の立場から解説いたします!

面接で言ったほうがいいこと

面接官(企業)にとっても面接を受ける方にとっても重要になり、縁あって入社した後にトラブルになったりストレスになったりして早期退職とならないようにするために、変に隠したり取り繕ったりすることなく答えたほうがいいことがあります。

1.退職理由

多くの人が悩むであろう「退職理由」は、やましいことがないならば、正直に言ったほうがいいです。

  • 昇給・昇格の基準が曖昧で、どのような基準なのかがわからず、いつまで経っても昇給・昇格できない。
  • 長時間労働(残業が多すぎて)
  • 上司(または同僚)のパワハラ、セクハラ
  • 長時間労働やハラスメントによる体調不良

これらの内容は比較的よく聞く理由ですが、これらの理由で引っかかることはあまりありません。

ご自身が原因というよりも会社の仕組み・制度だったり風土・風潮に問題があることが多いからですね。

これらの回答に対して「あなた自身に問題があるのでは?」と質問してきた面接官がいたら、逆にその会社はやめておいたほうがいいと思います。

しかし、何でもかんでも正直に言えばいいわけではありません。

  • 人間関係が嫌になった。上司(同僚)とそりが合わなかった。
  • やりたい仕事じゃなかった。仕事がつまらなかった。
  • 評価してくれない上司だった。自分の待遇に納得いかなかった。

こういった理由を話す方は、面接官として警戒します。

人間関係は、転職したからとはいえ改善されるかどうか、入社してからではないとわかりません。また、その人が本当にやりたい仕事、やりがいを持ってできる仕事かどうかも同じです。「ここもダメだったわー」と早期退職されるのは、会社にとって大きなリスクです。

評価に関しても、その評価が適切だったのか、上司の好き嫌いで故意に下振れさせていたのか、判断できません。ですので、面接官としてはリスクを抑えるために×寄りの△という判断になることが多いと思います。

求職者
求職者

そんなこと言ったって、本当にそういう理由なのに…どう言ったらいいんだ…

と思われる方もいらっしゃると思います。

私は「言い方の問題」だと思います。あまりにも他責的で自己中心的な言い方にならなければいいのです。

人間関係なら「職場の雰囲気が良くなく、ストレスフルな職場だったことから、将来への不安と自身の体調を優先的に考えて…」とか、仕事がつまらないなら「担当していた業務で〇〇といったスキルは磨けましたが、これまでの自身の経験から〇〇のスキルをより伸ばしていきたいと考え…」とか、少し言い方を変えてみれば、受け取られ方も変わると思います。

ただし、変に嘘をついたり、誇張しすぎたりするのはNGです。それで入社できたとしても、そのことでミスマッチが生じて早期退職となってしまったら、損しかしません。

2.ブランク(空白)期間

職務経歴のブランク(空白)期間は、面接官にとっては気になることです。

ただ、納得いく内容であれば、引っかかることは少ないかなと思います。「そうなんですねー」で確認終了です。

どのような内容だったら納得いくのか?以下のような内容です。

  • 育児
  • 転職活動(ただし、半年以上だと怪しまれると思います)
  • アルバイトや派遣(ただし、空白期間として何も書かないのではなく、職務経歴に注釈程度でいいので、書いておいたほうがベター)
  • 資格取得に向けた勉強(取得難易度による。また、取得できていないとやや印象悪い)
  • リフレッシュ期間(その期間の前の退職理由による)
  • 身内の介護(年齢による)

単純に「何もしていなかった」は印象が良くありません。何もしていなかったのには理由があるはずです。その理由に納得できれば問題ないですが、納得できないような内容であれば「ただ働きたくなかっただけなんだろうな」と判断すると思います。

また、結果が出ていないことに対しても「何か裏があるのでは?」と余計な勘ぐりをされてしまいます。

特に資格取得に向けた勉強。例えば、「司法試験に合格するために」であれば、仕事をせずに集中して勉強していたことも合格できていなかったとしても「司法試験は諦めて再度就職することを決意しました」と説明されれば納得するでしょう。

しかし「日商簿記3級に合格するために」と言われれば、「いや、それ仕事しながらでも取れるでしょ」とつっこまれます。本当にそうだったのかもしれませんが、それはそれで「マルチタスクが苦手なのかな?」といったややマイナスな印象を持たれてしまうかもしれません。

転職活動についても、リスクを最小限に抑えるならば、在籍中に転職先を決めてから退職するものです。そうではなく、退職してから転職活動しているということは、それ相応の理由がなければ腑に落ちず、計画性のない人物と評価されてしまう危険性があります。

3.病歴(既往症)

病歴(既往症)はセンシティブな情報です。ご自身が言える範囲のことだけ言えばいいですし、言いたくなければ言わないで全く問題ありません。

これも入社後のミスマッチ防止や配慮希望を明確にする意味合いから、言えるならばきちんと申し出たほうがいいと思います。

特に定期的に通院している場合は、事前に申し出ておくことで(申請する側の精神的なハードルという意味で)休みの申請がしやすくなるでしょう。

「言うと不採用になっちゃうかもしれないし…」と思われる方もいらっしゃると思います。確かにそのことで不採用と判断する会社もあると思います。でも、そのような会社は「それくらいの配慮もできないような会社だった」ということです。言わずに入社してしまったら大変だっただろうなと考え、次の会社を探しましょう。

言いたくなければ、無理に言う必要はありません。言えることであったとしても、ご自分が言える範囲のことだけ言えばいいです。あまりにも根掘り葉掘り聞いてくる面接官だったら「それ以上はお答えできません」ときっぱりと断って、面接後にこちらから辞退の連絡をすることをおすすめします。

面接で言わなくてもいいこと

先ほどの病歴(既往症)のように、自ら積極的に話したいということでなければ、答える必要がないこともたくさんあります。いわゆるセンシティブな情報です。以下のようなものが当てはまります。

  • 本籍地、具体的な住所や居住地の周辺状況に関すること
  • 家族構成、家族の職業、収入などに関すること
  • 資産に関すること
  • 思想・信条、宗教、尊敬している人物に関すること
  • 男女雇用機会均等法に抵触しそうなこと など…

慣れている採用担当者は、上記のような内容は気をつけなければならないことを知っていますので、質問してきません。

意外に思われるかもしれませんが、これらの内容は仕事と直接関係ない(住んでいる場所は通勤には関係するかもしれませんが、最寄駅がわかればよく、住んでいる場所の周辺状況を知る必要はない、など)ので、知る必要がない=質問する必要はないということです。

もちろん答える必要はありませんが、答えてもいいと判断したならば、可能な範囲で答えても問題ないです。

私には理解し難いですが、女性の場合「彼氏はいるの?」「結婚する予定は?」「子供を作る予定は?」といった質問をされることがあるようですが、当然答える必要はありません。セクハラですからね。

まとめ

面接で聞かれたことには素直に答えることがいいと思いますが、中には言い方に気をつけたほうがいいこと(変に受け取られてしまう、誤解されてしまうことを避けるため)やそもそも答える必要のないものもありますので、面接に臨む前にしっかりと準備しておくが大切だと思います。

面接に臨む前の準備情報として参考になれば幸いです。緊張せず、本来の自分を存分にアピールするためにも、準備は怠らず!

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