どうも、ナノです。
この時期、新たに社会人になった新卒は研修を受講している方が多いでしょう。私も人事として新卒研修を視察することが多い時期ですね。
新卒は研修を真面目に受講していると思いますが、少しずつ仕事や会社に慣れてくると、研修を受講することが面倒くさくなったり、忙しいからと研修を欠席したりすることもあるでしょう。
しかし!それはとてももったいないことだと断言します!会社の研修はフルに利用すべきです!
今回は、人事として数々の研修に同席し、自身も多くの研修を受講してきた私が、研修を受講するとき・した後に意識しておくと良いマインドについてご紹介いたします。
新卒だけではなく、社会人の方にはぜひ読んでいただきたい内容です!
実際に私が新卒の研修で話している内容をまとめました!
会社が研修を行う意味と利用すべき理由
研修は「会社が求めていること」
皆さんの会社では、どのような研修を行っているでしょうか?
新卒の研修では、身だしなみ・ビジネスマナー・名刺交換・ホウレンソウなどの仕事の進め方など…といったところでしょうか。
既存の社員向けには、プレゼン研修などの「スキルを養う研修」や新たに管理職になった社員向けの管理職研修のような「階層別の研修」、「法律が改正された際に行う研修」や「社内で発生した事例の再発防止のための研修」などがあるかと思います。
なぜこのような研修を会社は行うのか、お考えになったことはありますか?
答えは簡単です。そのような知識・スキルを有した社員を増やしたいからです。
例えば、プレゼン研修を行われることになったとします。それは何かしらの理由…例えば、営業の受注件数の伸び悩み…によって社員のプレゼン力を伸ばしたいと考えたからです。
「我が社はプレゼン力の高さに定評があります!」という会社でもプレゼン研修は行うでしょう。会社の武器は定期的に磨かないといけないですし、新たに入社した社員に対しても会社の武器を身につけてもらいたいでしょうし。
ただし、研修を行う会社の考えとしては、圧倒的に前者…つまり、今の会社に足りないものを増やすため…の研修を行うということが多いです。要するに、会社が求めている知識・スキルを持った社員を増やそうとしているのです。
就活生や中途採用の面接でよく聞かれる質問があります。それは「御社の求める人物像とはどのような人でしょうか」です。その答えが、まさに研修を行なっている内容です。
ということは、会社が求めている知識・スキルを身につけて、その知識・スキルを使って何かしらの成果を挙げれば、評価されるとも言えると思います。だからこそ、会社の研修はフル活用すべきだと考えるのです。
「評価」は目先のことだけではない
とはいえ、評価するのは上司だし、上司は別に知識・スキルを身につけて欲しいと思ってないだろうし…身につけたからといって、評価は変わらないと思うな。
確かに、研修を受講してすぐに評価が良くなるということはないでしょう。しかし、会社が必要としている知識・スキルを身につけることは、マイナスになることはありません。多かれ少なかれ必ずプラスになります。
人事考課…給与やボーナスの額につながるような評価…ではない評価でプラスに働くことも十分にあります。例えば、管理職登用やライン部門からスタッフ部門への配置転換を行う際の評価といったことです。
余談:会社でやりたい仕事をするための秘訣
これは私の実体験です。支店の人事担当から営業に異動した際、期間限定での異動だったため、人事担当に戻った際に必要な準備を併せてすることにしました。具体的には、いくつかの資格を取得することです。代表的なものとしては「第一種衛生管理者」でした。営業としては必要ないですが、支店に配置しなければならない衛生管理者の数と将来的にまた別の部署に異動しても、極論転職しても必要とされる資格だったので、取得しました。
そうしていくつかの資格を営業の仕事をしながら取得したところ、人事の目に留まったようで、人事部長が支店長に状況を聞いて異動を調整したとのことでした(これは異動した後に人事部長から直接話を聞きました)。
研修の話から逸れてしまいましたが、自分がやってきたこと・身につけたものについては、どこで誰が見ているかはわからず、想像していないところから評価され、チャンスが舞い込んでくることがあるということです。
この経験から、やりたいことがあるなら、①今の仕事をしっかりとこなしながら、②やりたいことを会社に発信して、③やりたいことをやるためのスキルを磨き、④スキルを磨いていることを会社にアピールすれば、やりたいことができるようになる可能性が高まるということです。この③のために研修をフル活用するということでもあります。
これはマジです。これまで自分が体験してきた大小様々なことで実感しています。なお、私の経歴については、プロフィールをご参照ください!
研修を受講するとき・した後のマインド
研修をフル活用すべき理由をご理解いただいたところで…続いて「研修を受講するとき・した後のマインド」についてお話しいたします!
目先の負担を考えすぎない
研修って、だいたい1日がかりで受講する、場合によっては2日、短くても2〜3時間かかるものということが多いかと思います。
既存の社員にとってしてみれば「仕事の合間を縫って研修を受講する」ということになり、結構な負担になりますよね…
確かに、研修受講中に滞留した業務は明日以降の自分にとって負担となるでしょう。
しかし、研修で学んだことを活かせば、明日だけでなく今後の人生においてプラスに働くこともたくさんあると思います。
目先の大変さを見て研修を後ろ向きに考えるのではなく、「これは将来の自分への投資だ」という超長期スパンで前向きに考えましょう。
研修で学んだことは何回でも見返す
学生時代の勉強でもそうだったと思いますが、研修でも復習は重要です。
学んだことをより意識に植え付けていくためには、繰り返しのインプット(確認)とアウトプット(実践)が必要です。研修を受講した際にメモしたことは繰り返し見返しましょう。
メモには重要な考え方であったり参考になった仕事術であったりが書いてあるはずです。研修のときにメモしただけでは、それらを実践することはできないことのほうが多いです。忙しさからすぐに忘れてしまいますからね。
自分のものにできるまでは、繰り返し繰り返し見返して意識に植え付けるようにしていけば、いつの間にか見返さなくてもできるようになります。
研修は真面目に受講するだけでなく、本気で受講する
研修を真剣に、真面目に受講することはとても良いことです。その点、新卒の研修は真剣さがとても伝わってきます。
しかし、先ほどのメモを繰り返し見返すこともそうですが、「研修で学んだことを本当に実践しようと考えているか」ということのほうが重要だと個人的には考えます。
その場では真面目に受講していても、研修の受講態度で評価が変わるということはない…態度が悪いのは社会人としてあり得ないことなのは言うまでもない…ですが、実践しなければ何の意味もありません。むしろ時間の無駄です。
「この研修で学んだことを身につけるんだ!」という意識を持って研修に臨んでいると、発言や姿勢、考え方が第三者から見ても他の受講者と違ってくることは明らかです。
まとめ
会社の研修を受講する内容は、すぐに身につくようなことではなく、自分が意識して実践することで身につくということが多いです。
会社の求める知識・スキルを身につけることができる研修を受講したとしても、日常の業務の忙しさから学んだことを忘れてしまうということはもったいなさすぎます。
せっかく時間を作って受講したのですから、本気で身につけられるように長期的なスパンで取り組んでみてください。将来、大きなチャンスが舞い込んでくるかもしれませんよ。
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